ご無沙汰してしまっております。
コロナ禍でリレーが途切れてしまい申し訳ありません。
今回は<番外編>のご紹介です。
産カン34人目吉田さんにご登場頂きます。
皆さんに熱い思いをお伝えしたいということでご参加頂きました。
Qお名前ご出身
吉田正幸(よしだまさゆき)です。
Qご出身
神奈川県横浜市の出身です。
Qご職業
過労死問題のカウンセリングと過労死防止センターの幹事をしております。
Q産業カウンセラー資格取得した理由を教えてください。
製薬会社で管理部門へ移った頃、仕事や人間関係の悩み相談を受け、
健康管理の上では「こころの健康」が大切と考えていた折、
産業医から勧められたのがきっかけです。
Q産業カウンセラー資格の日常での活かし方について教えてください。
現在は、過労死防止北海道センター幹事として、厚労省事業の自殺防止対策
「過労死防止シンポジウム」や「労働問題に関する啓発授業」の企画立案に参画し、全国一斉の「過労死110番」では弁護士とともに相談者のメンタル面の対応に
活かしています。
Qその他のご活動もされているのですか?
大切な家族を失った「過労死を考える家族の会」の裁判支援やカウンセリング。
「働き方改革と過労死問題」や教育委員会からの「親子で考える働き方」の講師。
身近な高齢者からのメンタル相談にも役立てながら多方面で活動しています。
Q今後さらにスキルを磨かれるとお聞きしましたが、
どんなものをお考えですか
・自然災害被害者支援に対する知識とカウンセリング能力。
・高齢のメンタル不調者が抱える諸問題と関連する行政知識。
こういったものに挑戦したいと思います。
73歳になりましたが、まだまだ研鑽を積んでいきたいと思います。
Q今回登場頂いた理由として、皆様にお伝えしたい
メッセージをお願いします。
日本の自殺者はここ数年2万人台前半になってきましたが、
コロナ禍で再び増加し特に若い世代で著しく職種別には医療、建設、SE、
教職、公務員等と幅広くなっています。
道内でも札幌を中心に小樽、函館、釧路などでパワハラが原因の過労自死事件が
発生し、裁判の長期化で遺族の悩みや苦しみは今も続いています。
また、労災申請の増加に対して認定が少ない状況です。
産業カウンセラーは働く人が過重労働やハラスメントで苦しむ時こそ貢献できる
社会的役割があると思いますが、全国でもそうした活躍の話を聞くことが少ない
のは残念です。
これから社会で働く学生に対し、過労死から身を守るために厚労省が推進する
「労働問題・労働条件に関する啓発授業」の必要性を強く感じているのですが、
その実施先は北海道全体でも10校にも満たないのが現状です。
道内には700人近い産業カウンセラーがいますので、
各自の出身校関係者や人脈を通じて啓発授業の意義を広めて頂き、
「若い世代のいのちを守る活動」に関心を持ってくれることを願っています。
生きることが苦しい時代、カウンセラーは資格取得時の熱意に立ち返り、
自分の存在を周囲に積極的に開示して、孤独で悩む人の「こころの隣人」
として何が出来るかを考える時だと思います。
まず一歩踏み出そう!それは700歩の大きな前進となり
「いのちを守る活動」に大きく貢献することで
産業カウンセラーが更に認知され、
「人に優しい社会」へ繋がっていくと、
私は確信しています。
吉田さん、ありがとうございました!
久しぶりの産カンのきずな<番外編>に
ご協力頂き有難うございました!
皆様、コロナ禍が続いておりますが、
健康にはくれぐれもお気を付けてくださいね。
不定期に続けていきますので、次回もまた会いましょう!