産カン北海道

日本産業カウンセラー協会北海道支部の会員、養成講座受講の方々の交流の場

【産カン川田の旭川通信】第3回 「『オプションB』を読む」

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こんにちは、旭川在住の産カン川田です。

4月からコラムを書き始めて今回が3回目になります。

今回もよろしくおねがいします。

 

 

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なんと、3回目につながった!!

カワタさん、えらい!!

よろしくおねがいします!!!!

 

 

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セキカワさん、

実は旭川は「音楽の街」と言われておりまして、毎年6月上旬に「音楽大行進」というイベントがあります。

 

 

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えっ、そうなんですか??…しらなかった。

 

 

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幼稚園児から大人までマーチングバンドで行進するので、沿道にはたくさんのギャラリーが出て、とても盛り上がるイベントです。

 

 

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だから買物公園にはサキソフォン吹きのオジサンの彫像があるのですか??

 

 

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そうゆうことですね、きっと・・・う~む、どうだろうなぁ??

 

 

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旭川もようやくと過ごしやすい季節到来、いろいろなイベントが目白押しですね。

 

 

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旭川はこれから楽しい季節なのですが、7月下旬に開催される伝統ある「上川神社祭」というお祭りの出店が今年から中止になってしまいました。

 

 

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あらま・・・

 

 

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とっても残念です。

来年から復活することを祈っています。

 

 

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ではまた旭川で、ヒラタさん交えて3人で飲みますか!!

 

 

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そうしますか~!!

でもその前に本題です。

 

 

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はぃ、お願いします。

 

 

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さて、前回から「オプションB」という本を題材にして勉強していますが、今回はその第1章を取り上げます。気になった部分を4つほどピックアップしますね。

 

1)

「3つのPが苦難からの立ち直りを妨げることを明らかにした。すなわち自責化(自分が悪いのだと思うこと)、普遍化(あるできごとが人生のすべての側面に影響すると思うこと)、永続化(あるできごとの余波がいつまでも続くと思うこと)である」Three P’s can stunt recovery : (1) personalization – the belief that we are at fault ; (2) pervasiveness – the belief that an event will affect all areas of our life ; and (3) permanence – the belief that the aftershocks of the event will last forever.(21P)

 

悲しい出来事があっても時間が経つと自然に回復してくるものですが、それを妨げるものとして、自責化(personalization)、普遍化(pervasiveness)、永続化(permanence)の3つがあるということですね。

冷静になって考えると、この3つの考えは事実と違うことに気づくのですが、悲しみの嵐の中にいるときには、この誤った考え方を拭い去ることができずに、悲しみから回復することができなくなるということです。

 

2)

「将来の自分がどんな気持ちになるかを予測する『感情予測』の研究により、人はネガティブな出来事の影響が、実際より長く続くと予測しがちなことがわかっている」Studies of “ affective forecasting “ – our predictions of how we’ll feel in the future – reveal that we tend to overestimate how long negative events will affect us.(28P)

 

これは1)で指摘されていた「永続化」の考え方に近く、ネガティブな感情が実際よりも長く続くと勘違いしてしまう傾向があるということですね。

 

 

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そうですよね・・・。

つらい経験があると、つい自分を責めてしまったりするし。

もうこの先もきっとダメだろうって思っちゃうし、気分的にもずっとダメな感じを引きずっちゃいますもんね・・・うぅ・・・(涙)。

 

 

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ところが、シェリルは次のように言いますよ。

 

3)

「身体に生理的な免疫システムがあるように、脳にも心理的な免疫システムがある。何かまずいことが起こると、本能的に防御システムが働くようにできている。絶望の中にも希望の光を見つけ、不運を幸運に見立てようとする」

Just as the body has a physiological immune system, the brain has a psychological immune system. When something goes wrong, we instinctively marshal defense mechanisms. We see silver linings in clouds. We add sugar and water to lemons. We start clinging to clichés.(29P)

 

最初は1)の「普遍化」で指摘されていたとおり、何をしていても何を考えていても不幸に結びつけて考えてしまっていたものが、時間の経過とともに免疫システムが活発になり、「絶望の中にも希望の光を見つけ、不運を幸運に見立てようとする」作用(We see silver linings in clouds)が働き始めるようになるということです。

 

4)

「たとえ今はどんなにさびしくても、次の晴れ間が必ずやってくるとわかった。このことは『自分でなんとかできる』という感覚、すなわちコントロール感を取り戻すのに役立った」I started to learn that no matter how sad I felt, another break would eventually come. It helped me regain a sense of control.(29P)

 

僕は「コントロール感」(a sense of control)という言葉がとても大切なキーワードだと感じました。

つらくても苦しくても、全体の状況が把握できていて、自分がその状況をコントロールすることができるのであれば、ある程度その苦しみには耐えることができるということかと思います。

 

 

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ふむふむ、まず「心理的な免疫システム」が働いて、そして「コントロール感」の獲得でしょうか。 

 

 

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逆に言うと「コントロール感」がない状態は非常に苦しいということです。

自分の意志や行動に関係なく、どれだけ努力してもただ苦しい状況だけが続くような場合は、メンタルヘルス的には危険な状態だということだと思います。

 

 

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この中で、カワタさんのベストフレーズをあえて選ぶとすると??

 

 

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第1章のコラム的ベストフレーズは「脳にも免疫システムがある」(the brain has a psychological immune system)です。

 

 

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自分もそう思った!!

なんだか「がんばれ~俺の脳!!」って応援したくなっちゃったな!!

すごいフレーズですね!!

 

 

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苦しみが永遠に続かないのは、この脳の免疫システムのおかげです。

この存在に気づくことで「コントロール感」を取り戻して、自責化、普遍化、永続化という3つのPが誤解であることに気づくことができれば、回復のプロセスが始まるのではないかと思います。

さて、次回は第2章に入っていきますよ!!

 

 

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なんだか前向きになってきたぞ!!

ぜひ次回にてお願いします!!

 

 

【おまけの旭川クイズ】

 

前回は「旭川インスタ映え八景」の第2回として、手の形をした噴水の彫刻の問題を出題しました。

正解は、旭川のメインストリートである「買物公園」の最北端8条にある、その名も「手」という、そのまんまの名前の彫刻でした~。

 

この彫刻は昔、買物公園5条のメガネ店の前にありましたが、平成14年の道路整備のときに移転されました。

 

すごく昔、旭川に「ポルノグラフィティ」がコンサートに来たことがありまして、私も聞きに行きました。

旭川文化会館の大ホールでコンサートをしていたときに、曲間のMCでボーカルの人が「リハーサルの前に買物公園?の道を散歩してたら、なんか気持ち悪い手の形をした噴水があって~」と、この手の彫刻をイジっていた思い出があります。

20年近く前の話かな(笑)

 

さて、今回の旭川クイズは、看板の写真です。

これは知る人ぞ知るという感じで旭川市民でも若い方やお酒を飲まない方はわからないかもしれません。

「どこにある、何か」を考えてみてくださいね~。

 

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