産カン北海道

日本産業カウンセラー協会北海道支部の会員、養成講座受講の方々の交流の場

【産カン川田の旭川通信】第7回 「『オプションB』を読む」

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川田さん、こんにちは!

 

 

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どうも~!!

旭川在住の産カン川田です。

 

 

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川田さん、9月6日の地震は驚きましたね。

そちらは揺れましたか?

 

 

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私が住んでいる旭川では地震の揺れによる被害はありませんでしたが、停電と物流が途絶えた影響で3~4日程度、生活が乱れました。

 

 

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旭川にって地震とは縁遠いイメージがありますよね。

 

 

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そうそう、なので市民も地震はない・と思いこんでいたので、あまり備えがなく心理的に動揺する方も多かったようです。

このコラムでも話題にしてきた「北の恵み 食べマルシェ」が無事開催されたのは不幸中の幸いでした。

 

 

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よかったですね~、札幌のオータムフェストは1週間くらい中止になって会期を短くして開催したみたいですよ。

 

 

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旭川の食べマルシェは天候にも恵まれ、3日間で100万人以上の人出があったみたいですね!

 

 

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ほぉ~すごい!

 

 

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さて、

4月から「オプションB」という本を題材にして勉強していますが、今回はその第5章を取り上げます。

心に響いたところをピックアップしますね。

 

 

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はぃ、お願いします!

 

 

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まずはこちらから。

 

『友人のスティーブン・レビットは1999年に、当時1歳だった息子のアンドリューを髄膜炎で亡くした。あれから16年が経ち、彼はこう語ってくれた。「1年経つごとに、失われてしまったものを嘆き悲しむ気持ちが少しずつ薄れ、かつてあったものに感謝する気持ちへと、バランスが変わってきたんだ」。私自身、デーブと過ごした時間と、いま自分に与えられている時間への感謝の気持ちが、日に日に大きくなっている』

My friend Steven Levitt lost his one-year-old son Andrew to meningitis in 1999. Sixteen years later, he told me that " with each passing year, the balance tipped a little more toward an appreciation of what there once was and away from the horror of what was lost."  As time has passed, I too have greater appreciation for the time Dave and I spent together and for the time I have now. (116P)

 

 

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なるほど・・・

このようなことを第1章の段階で言われていたら反発を感じていたと思います。

 

 

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そうですよね・・・

しかしこの本も第5章となり、時の経過に伴って人の気持ちに変化が現れることを検討できるところまで話が進んで来ました。

「時薬」または「日にち薬」という言い方があります。

この言葉は、どんなに深い悲しみも、時間が経てば薄れていくということを意味しています。

本などにこういう言葉が書いてあるのを見かけたら、「そうだな、いつまでも悲しんでばかりもいられないな」と思うことができるかもしれません。

 

 

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時が心を癒す・・・。

とはいえ、こういう言葉を他人から言われると辛いかもしれない・・・。

嘆き悲しんでいる人を見かけて、あたかも知っているかのように「時薬って言葉があってだな~」などと話しかけてはダメなんですよね、きっと。

 

 

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そうです、そうなんです。

このことは誰かに言われることでなく、自分で気づくことです。

悲しみから回復していくペースは人それぞれですから。

 

 

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ですね・・・。

 

 

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次です。

 

『家族や宗教に意味を求める人は多いが、仕事に意味を見出す人もいる。そのような仕事には、人を支えるものが多い。聖職者、看護師、消防士、依存症のカウンセラー、保育士などは、ストレスが多く往々にして薄給だが、人々の健康や安全、成長に欠かせない重要な仕事である。自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感できれば感情の消耗が和らぐ、という趣旨の論文を、アダムは5本も発表している』

Family and religion are the greatest sources of meaning for many people. But work can be another source of purpose. The jobs where people find the most meaning are often ones that serve others. The roles of clergy, nurses, firefighters, addiction counselors, and kindergarten teachers can be stressful, but we rely on these often undercompensated professionals for health and safety, learning and growth. Adam has published five different studies demonstrating that meaningful work buffers against burnout. (122P)

 

 

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深い悲しみの中にいるときには、なんでもいいので何かやることがあると救われますよね。

 

 

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さらにそれが意味のある仕事であれば、悲しみが和らぐ・・・。

 

 

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誰かの役に立ち、そのことが実感できるということは素晴らしいことですね。

そしてシェリルはこう続けます。

 

『変化を求めた人たちは、自分という枠を超えた、もっと大きなものに貢献することに貴重な時間を捧げたいと考えた。事件前は、やらされ仕事をしていたかもしれない人たちが、いまでは天職を追求している』

Those seeking a change wanted to use their precious time to contribute to something larger than themselves. Before the attacks, work might have been a job; aftereward, some wanted a calling. (125P)

 

 

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アメリカの9.11の事件の後には、転職が増えたようですね。

 

 

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あっ、そうなんですか。

 

 

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日本で言えば「楽天」の三木谷浩史さんも阪神大震災を経験し、価値観が変わって楽天を創業したということです。

日本語にすると、転職して天職につくというとダジャレのようですが、深い悲しみを経験したことが考え方が変化するキッカケとなり、天職を追求するようになるということがあるのでしょうね。

もちろん職場が変わらなくても今いる場所でベストを尽くすという形で、より価値のあることに貢献していくことが可能ですよね。

 

 

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転職して天職につく・・・。

そういった転機のタイミングときっかけは人さまざまなのですね。

 

 

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そうですね。

最後はこちらのフレーズです。

 

『子どもと死別した親たちに、子どもの人生を死によって終わらせないよう、より大きな枠組みでとらえることを促すのである。親がわが子の死という悲劇に目的意識と意味を見出し、善い行いを積んでいけば、わが子が世界に与える影響を広げることができる。ジョーはこんなふうに説明する。「息子が誇りに思ってくれる人生を歩むことが、自分の道だと気づいたんです。息子の名のもとに善い行いをすれば、息子の人生がより善いものとなる。いまに至るまで、この気付きに私は駆り立てられています」』

Co-destiny, which encourages bereaved parents to view their child's life in a larger framework so that death does not become the end of the story. Parents who seek purpose and meaning from their tragedies can go on to do good, which then becomes part of their child's impact on the world. As Joe explained, " I realized that my destiny was to live my life in a way that would make my son proud. The awareness that I could add goodness to my son's life by doing good in his name motivates me to this day. " (127P)

 

 

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悲しみから立ち直り、その後の人生をより良いものにしていくためには、目標や生きがいが必要です。

 

 

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目標や生きがいを持つことで、力強く背中を押してくれる感じでしょうか。

 

 

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このように考えることができるようになると、かなり視野が広くなってきていますので、悲しみからの回復が急激に進むと思います。

 

さて、次回は第6章に入っていきますよ!!

 

 

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お願いします!!

 

【おまけの旭川クイズ】

前回の答えは「かでる2.7」でした。

 

さて今回の問題は前回の問題と「研修会場つながり」になる問題です。

 

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この写真の施設は今、旭川セミナーや研修を開催するなら一番使い勝手が良い施設だと思います。

8年ほど前に画整理事業で壊されそうになっていたJRの赤レンガの建物を、保存・活用して開設された建物です。

さてこの施設はなんという名前でしょうか?

 

では、また次回にて~!!